新潟県三条市で14、15日と八幡宮の春季例大祭として行われる三条祭りを盛り上げようと、三条祭りバージョンのプリンが14日から16日までの3日間、数量限定で販売される。
このプリンを販売するのは、一ノ木戸商店街でことし2月にオープンした複合交流拠点「三(ミー)」(三条市神明町5-3)で営業する県内初のプリン専門店「GABBY GABBY(ギャビーギャビー)」。75g〜80g入りの瓶でカスタードプリン(450円)をはじめテリーヌショコラ(550円)、ピスタチオ(650円)、アップルシナモン(550円)、ゴルゴンゾーラ(800円)の5種類を販売している。
このうちゴルゴンゾーラ以外で三条祭りバージョンを用意する。通常はふたが黒いが、三条祭りの大名行列で天狗の赤い顔ややりの一部にあしらわれた金色のイメージから、赤と青の2色のふたを用意し、瓶を紅白の水引で飾る。
ふたを開けるとプリンの上に金箔(きんぱく)が輝く祝祭にふさわしい豪華版。しかし価格に上乗せはなく通常価格で販売する。
店を経営するのは結婚を機に三条市に移り住んで10年ほどになる本間裕美さん(42)。子どもが中元ではまったプリンを自分ならもっとおいしく作れるはずとプリン作りに熱中して1年余りになる。
そのうちにプリン専門店を開くのが夢になったが、厨房の会製造業の食品営業許可を受けるハードルが高い。あきらめていたところへ昨夏、三条市主催の女性のための働き方セミナーを受講し、「三」の厨房が食品営業許可を受けてチャレンジショップを募集すると聞き、ことし3月にチャレンジショップとしてオープンした。
生クリームを足して濃厚リッチな味わいに仕上げたプリンが評判を呼び、大型連休中は遠くから来店する人もあった。
本間さんが三条に住んで感じるのが、地元の三条祭り愛。「三条祭りに夫の家族や親せきが集まってごちそうを食べたりして、大事な行事と感じていると思っていて、わたしもお手伝いができたらと思った」と本間さん。正月用に思いついていた水引で飾るアイデアを三条祭りバージョンで生かした。
「友だちや親せきの家を尋ねるときにちょっといい手土産にしたり、自分自身へのごほうびプリンにしてもらえたら」と話している。
また、14日の「母の日」は、特別なギフトパッケージに入れた5種類のプリンをセットにした母の日プリン(3,000円)も販売する。営業時間は午前10時から午後3時まで、原則として水曜と日曜は定休日。予約や問い合わせはInstagramアカウント「gabbygabby_pudding」へメッセージで。