第148回北信越高校野球新潟県大会の決勝が12日、長岡市・悠久山野球場で行われた。準決勝で日本文理を5-3で下した加茂市・加茂暁星は、春の県大会で初めての決勝進出を果たしたたが、長岡市・帝京長岡に最終回で逆転を許して敗れ、準優勝となった。
加茂暁星は帝京長岡は1回表に1点をあげたが、加茂暁星はその裏に2点を上げて逆転。さらに3回表に帝京長岡が2点を上げて逆転すれば、その裏に加茂暁星が3点を上げ、5-3と逆転。さらに加茂暁星は5回裏に2点を上げて7-3とリードを広げた。
しかし帝京長岡は6回1点、8回2点を追加して1点差に追い上げて9回を迎えると一気に打線が爆発。打者10人の猛攻で大量6点を上げてひっくり返し、優勝を決めた。帝京長岡は6月3日から石川県で開かれる北信越大会に新潟県代表で出場する。
加茂暁星は失点にからむミスがいくつかあった反面、攻守も目立ったほか、5番・高橋一塁手が2ラン本塁打を放った。2年生エースの真保投手は前日の日本文理戦で7回、約90球を投げており、3回途中で降板。その継投を繰り返し、ふだん試合で投げていない投手まで投入したが、終盤になって打ち込まれ、9回は矢継ぎ早の継投策でも帝京長岡の打線を食い止めることができず、連打を浴びた。
押切智直監督は「終盤に差しかかるまでは良かった。投手の制球や気持ちの部分をある程度、修正していくのかが課題」とし、「投打の部分より心構え、こういう場合はこういうふうにしないといけない本番で露骨に出ていたいので、そういうところが良くも悪くも出た」と振り返った。
一方で、ふだん投げていない投手も登板したことでいい経験になり、「夏に向けての経験、収穫にもなったし、いろんなことが、反省もそうだし、いい収穫ができたので、これを2カ月後に修正したい」と話した。