15日の三条まつりで行われる名物行事の大名行列で行列を先導する奴(やっこ)を演じる三条先供組合(赤坂一夫会長・42人)は、1日を練習初めに6日、7日と本格的な練習を行って本番を迎える。
大名行列は先頭の鉄棒、露払いに奴が続く。先箱(さきばこ)、長柄(ながえ)の傘、大羽熊(おおはぐま)、投鞘槍(なげさややり)、天目槍(てんもくやり)、台傘(だいがさ)、立傘(たてがさ)、手杵傘(てぎながさ)の道具の順に、2人1組になり、たがいに道具を投げて受け渡すなどして進む。
ことしは月曜にあたり、参加者の確保に苦労したが、手伝いの女性を含め29人が参加する。人数が足りずに出せない道具がありそうだったが、新人3人が加わったことで8種類の道具がそろうことになった。
最終日の7日の練習は、三条市勤労青少年ホーム「ソレイユ三条」の体育館で足を後ろに跳ね上げる歩き肩や「えーとまーかせー!」、「これわいさーのさー!」のかけ声、道具の投げ渡した方などを先繰り返し練習し、先輩から新人へ伝えた。
また、会員の中には毎年、秋に行われている子ども大名行列の経験者が3人がいる。そのうちのひとり、燕中等教育学校2年の布施誉純さん(13)は、小学校2年生のときから子ども大名行列に参加。昨年は本物大名行列で後半の一部だけ行列に出させてもらった。
昨年と同じ長柄でことしは大名行列が出発する初っぱなから参加する。身長はもうおとなと変わらない。昨年の大名行列を振り返って、「子ども大名行列に参加していたので、そこまで緊張することなく、いい緊張感でのぞめた」と頼もしい。本番では「大きく見せることを意識している」と張り切っていた。