新潟県田上町の「道の駅たがみ」(馬場大輔駅長)は16日、地元の田上産のトマトで作ったオリジナル「トマトケチャップ」を100個限定で発売した。
田上の数軒が持ち込んでくれた主にB級品のトマトを使い、新潟市南区の食品会社に委託して生産した。トマトと合わせて使ったタマネギとトウガラシも新潟県産にこだわった。
化学調味料は使わず、トマトの味を生かして「やさしい道の駅」のキャッチフレーズにふさわしいやさしい味に仕上がった。140グラム入り850円で販売している。
トマトの最盛期は収穫しきれないほど一度にたくさん実る。手が回らないと出荷もままならず処分せざるを得ないこともある。そんなトマトを別の方法でなんとかならないかと昨年夏、生産農家から相談があり、加工品のトマトケチャップにすることを思いついた。
「今まで処分していたものが農家の収入につながり、手にした人に喜んでもらえるのはいい仕組み」と馬場駅長。家族で朝、パンと一緒にこのケチャップをつけたソーセージを食べる。「ふつうのケチャップと全然、違うやさしい味」と完成度に大満足だ。
ひとまず100個を作ったが、この夏は本格的にケチャップの生産にとりかかりたい考え。「100個を販売してお客さんの声を教えていただき、しっかり評価を聞きながら地域の皆さんとブランド化し、価値を伝えていきたい」と本格販売を目指している。