新潟県田上町の特産のタケノコをPRしていこうと昨年、竹林を生かしたアートプロジェクト「たがみバンブーブー」を行って大きな注目を集めた「道の駅たがみ」(馬場大輔駅長)。今度は田上のタケノコでメンマを作る新たなプロジェクトをスタートした。
名付けて「道の駅たがみメンマプロジェクト」。田上のタケノコの生産農家から孟宗竹(もうそうちく)のタケノコ20本を買った。すでに旬を過ぎて大きくなったタケノコは長いものでは2mもあり、20本で100kgにもなった。
これを16日から18日までの3日間かけて農協の加工場だった施設で加工している。富山県のメンマ加工業者へ出向いて2日間、研修したスタッフが「ホテル小柳」の元料理長を指導役に作っている。
タケの先を切ってから包丁で縦に割く。節の下側は固くてメンマに使えないので、そこを残して横に切り、柔らかいところだけ使うので、実際にメンマに使える部分は3割ほどになる。
穂先はより柔らかいので30分、それ以外は1時間、煮る。ゆで上がったら塩漬けにしてひとまず作業は終了。あとは4カ月ほど塩漬けして発酵させ、ことしのは「バンブーブー」関連イベントでのお披露目を計画しているが、販売方法や価格など詳しくはこれからだ。
馬場駅長は「メンマなどタケノコを活用した加工品を作ることで、放置竹林の整備にもつながり、ひいては持続可能になる。さらに地域の宝を育て、価値を創造することにもなり、一石二鳥にも三鳥にもなるプロジェクト」とさまざまな波及効果に期待している。