新潟県燕市を舞台にした漫画『クプルムの花嫁』の4巻が15日発売された。巻頭から20、21日と燕市で行われる戸隠神社春季祭礼の万灯が登場し、タイムリーな出版が万灯関係者を喜ばせている。
作品は鎚起(ついき)銅器職人の「修」とその彼女の「しいな」の2人を中心とした物語。修の職場は玉川堂に取材しており、玉川堂のある町内では横町万灯保存会が春季祭礼で万灯を運行している。
4巻は第23話「ギャルと出会い」で始まり、表紙をめくるといきなり横町万灯保存会の浴衣を来た修。しいなも子どものころは万灯の踊り子だったという設定で、横町万灯の踊り子が戸隠神社の境内や玉川堂で踊るようすとともに物語が進んで行く。
また、そのうち1こまには15日に三条市で行われたばかりの大名行列が描かれ、「燕三条地域がお祭りで華やぐ季節である」と紹介されている。
春祭りが近づいてテンションが上がるなかで『クプルムの花嫁』に万灯を発見した関係者は感激。ふだんは漫画を読まない人も買い求めている。
また、ことし3月3日から4月16日まで燕市産業史料館で企画展「クプルムの花嫁のセカイ展」開かれたが、再び夏休みの7月28日(金)から同史料館で「クプルムの花嫁のセカイ展〜おかわり〜」が開かれることになった。