春のバラの花が例年より10日から2週間ほど早く5月を折り返して最盛期を迎え、5年ほど前からバラの魅力に栽培に熱中している新潟県燕市の片岡由幸さん(69)=白山町3=の裏庭では、ざっと百種類にも増えたバラの花が美を競うように咲いている。
最初に手に入れたバラは、「パパメイアン」。ベルベット調の黒バラの名花。濃厚な香りを放つ。ホームセンターで半額になっていた残り物の新苗を買ったのをきっかけにバラに魅入られた。
それほど珍しい品種はないが、ホームセンターやネットで次々と持っていない品種のバラを買い足し、気が付けばミニバラを含めるとざっと百種類にもなった。
裏庭は廊下ほどの幅で長さ十数メートルと決して広くない。気が付けばもうこれ以上、鉢を置くスペースもなくなり、そろそろ買い増しは打ち止めだ。
「毎年、土を変えれば良く育つ。消毒も欠かせない」とバラの栽培には手がかかる。「どんな品種でも色とりどりに咲いてくれればそれでいい。あとは今あるバラを大事に育てていくだけ」と話している。