昨年6月にカルガモの親子が現れた新潟県三条市の総合福祉センターの中庭に25日、ことしもカルガモの親子が姿を見せた。
昨年は1羽の親と12羽の子どものカルガモ親子が中庭で行列して歩き、来館者の目を楽しませてくれた。中庭に出口はなく、親鳥が中庭に飛来して生んだ卵がかえったものと思われる。しかし再三、ひなをねらっていたカラスに捕食されたようで、それから数日ですっかりひなはいなくなってしまった。
今回は25日朝、同センター内にある三条市社会福祉協議会の職員がカルガモの親子を発見した。ひなは10羽以上いた。中庭には食べ物がなく、そのままにしていてはまたカラスに捕食される恐れがあることから、中庭の外へ出すことにした。
中庭の出入り口を開けたままにし、そこから卓球台や卓球の防球フェンスなどを並べて廊下を通って外へ出られる通路を作ってやると、午前中で外へ出ていった。ただ、3羽ほどのひなが残ったままだったが、鳴き声はしても警戒してササの葉の下に隠れて姿を見せなかった。
職員は昨年と同じ親鳥ではないかと見ており、大半のひなが中庭で命を落とさなかったことを喜び、健やかな成長を願うばかりだ。