全国から選りすぐりの手仕事の逸品が集結する新潟県内で最大規模のクラフトイベント「三条クラフトフェア in 槻の森」が27日、28日の2日間、三条市総合運動公園(三条市月岡4丁目36-1)で開かれている。156店が出店し、27日は晴れてオープンと同時に来場者でにぎわっている。
実行委員会を組織して最初の3回は下田地区で開き、その後は三条市総合運動公園を会場に毎年、開かれているが、この3年は感染防止のため休み、ことしは3年ぶりに開いている。
県内でも各地で同様のクラフトフェアが開かれているが、集客数だけでなく、三条は気に入れば高いものでも買ってくれると、評判が評判を呼ぶ好循環が生まれて来場者も出店者も県内最大規模を誇っている。
例年、550店前後の申し込みがあり、188店を選定しているが、ことしは感染防止のため公募せずに実行委員会が156店を選んで出店を依頼。一部を除いて通路の片側だけの出店とし、店と店の間隔を広めるにとっている。
規模を抑えたとはいえ、ゆっくり見ていたら1時間、2時間と時間が過ぎてしまう。午前10時から三条市役所と東三条駅、会場を回る無料のシャトルバスを運行しているが、第1便の出発時刻前にバスの定員を超える人が集まったため、前倒しで運行を開始した。
会場には木工、手芸、陶芸、ガラス、染織、刺し子、金属加工、皮革、楽器、土人形などさまざまなジャンルのクラフトがずらりと並んでいる。
「かわいい!」と声を上げ、「見切れない」と規模の大きさに驚き、「また来ました」とリピーターも。飲食も17店あり、緑あふれる会場でゆったりと品定めや買い物を楽しんでいる。
実行委員長の三条市西本成寺の工房で墨坪を作る田巻勇一さん(74)は、「新潟県内の出店は15%ぐらいなので、ほとんどが県外。全国のクラフトを一度に見られるのが皆さんに喜ばれているんでしょう」と話していた。
2日間とも午前10時から午後4時半まで、入場無料。