新潟県燕市の不動大社(相田亜弓代表・道金)で28日、ことしも春季大祭の火渡りが行われた。70人ほどが火渡りの荒行で所願成就や病気平癒(へいゆ)を祈願した。
毎年5月最後の日曜が春季大祭。感染防止対策で休んでいたが昨年は3年ぶりに復活した。
ことしも相田代表が祭主を務め、白装束を着た信者ら20人近くとともに火渡り式を行った。境内に信者が願いを託した札木を入れた大護摩を設け、玉串を捧げ、長い竹ぼうきのような道具を使って点火した。
大護摩は炎に包まれ、般若心経を唱えるとともに信者の体の悪い所を錫杖(しゃくじょう)や房でなで、祈祷して改善を願った。参拝者は「お願いします。肩と腰」、「背中が痛いんです」と訴え、手を合わせた。
火が衰えたら歩く場所を整え、金幣(きんぺい)を掲げた相田代表を皮切りに信者が火渡りし、さらに一般の参拝者が続いて手を合わせて願いを込めて火渡りした。
火渡りに挑む参拝者に信者は「悪い所があったら、よくなるようにお願いしながら渡ってください」と助言し、参拝者は熱さを我慢した分だけご利益にも期待しながら手を合わせて渡っていた。