新潟県燕市の「スポーツランド燕」(小牧)に28日、県内では珍しいコンクリート製のセクションを備えたスケートボード場がオープンした。
東京五輪での日本人選手の活躍で脚光を浴びたスケートボード。以前から愛好者からの要望があり、スポーツランド燕のアリーナの北西側に建設した。
約1,000平方メートルの広さがあり、整備事業費は2,767万円。レールやボックス、ステア、ランプなどのセクションを設置した。
コンクリート製のセクションは、木製などと比べて破損しにくく維持管理のコストを抑えられる。アスファルトと比べても静かで摩擦が少なく滑りやすい。県内ではコンクリート製のセクションは村上市と南魚沼市くらいしかなく、珍しいと言う。
利用時間は午前9時から午後7時まで、日曜と祝日は午後5時まで、年末年始は休業。.利用料金は無料だが事前に利用者登録申請書兼同意書の提出が必要。登録の証明のアームバンドの購入料金として、初回だけおとな1,000円、 中学生以下800円がかかる。
小学生以下の利用には保護者の同伴が必要で、アームパンドと安全のためヘルメットとプロテクターの着用が必須だ。
初日28日は現地でオープニングセレモニーを行い、テープカットのあと、4歳から中学校3年生までの7人がデモンストレーションを行った。出席者は子どもたちがレールの上を滑ったり、ボードを回したりのトリックを決めると拍手を送っていた。
デモンストレーションを解説したスケートボード指導「エンデバー」を主宰する松井俊輔さん(44)は、コンクリート製は「全国を見てもなかなかなく、貴重な施設」と言い、「安全管理もしっかりされとてもいいことで、上達すると思う」と期待した。
小学校1年生のころからスケートボードに熱中している小学5年スティーン希歩(のあ)さん(10)は、歩けるほどではないが近くにスケートボード場ができたことを喜び、「コンクリートだから転んでもそんなに痛くない、いろいろな技が挑戦できていい」と目を輝かせていた。