新潟県三条市の体育文化センター「たいぶん」の館内にあった飲食店「アンド ガレット」が1月初めに閉店してから空いたままだったスペースで3日、新たにホットドッグやケバブを提供する「シュメール(SUMER)三条店」がオープンする。
「シュメール」を経営するのは、イベントを企画・制作・運営する株式会社ライブポート(東潤代表取締役社長・新潟市中央区弁天橋通1)。フードは「SUMERドッグ」(600円)、「BEER漬け込みからあげ」(600円)、「冷やし豆乳味噌担々麺」(800円)、「ナポリタン」(800円)のほかケバブ、エビピラフなどつまみも含めて10品ほどを用意する。
ドリンクは得意のクラフトビールやスムージー、コーヒーなど。クラフトビールはしばらくは、たる生の5種類ほどだが、7月中には酒販免許を取って瓶や缶を含め100種類以上をラインナップ。その場で飲んだりテークアウトしたりできる。
山梨県の「富士桜高原麦酒」と共同開発した2,000本限定のクラフトビール「SUMER 01」(320ml入り・750円)も用意している。
感染症禍が収まって飲食業がにぎわいを取り戻している。本来のイベントでも飲食は切っても切れない関係にある。ライブポートは三条市体育文化会館でも毎年夏、縁日&クラフトビアガーデンを開いてきた。
東潤社長(36)は「飲食業でまちを盛り上げたいという気持ちが強くなった。主催イベントでもお客さんが喜んでくれるような新商品の開発や食事の提供で相乗効果でより楽しくなる。飲食店を経営するでことで、よりクオリティーを高めたいと思った」と話す。
ことし2月1日に新潟市中央区・万代シテイバスセンタービルに「シュメール」1号店をオープンしたばかりだが、出店の強い要請を受けて1号店から4カ月で早くも2号店となる三条店をオープンする。
店名は、世界で初めてビールを醸造したとされるシュメール文明に由来する。「万代も三条店も、シュメールができることによって人が集まり、そこに交流が生まれ、よりまちが大きくなっていく。そんな思いを込めた。昔の人たちもこうやってビールを飲みながらいろんなことを語り合って次の新しい取り組みや交流がされたんだろうと思い浮かべながら食事をするとまたちょっと楽しい」と東社長はロマンを語る。
営業時間は10時半から午後8時まで、休みは当面、休館日だけ。スタッフは平日は1人、休日は2、3人で回す。同じホットドッグでも体育文化会館は子どもの利用が多いだろうと、万代ではバーベキューソースのところケチャップソースに変えた。
オープンに先立って1日、2日とレセプションを行っており、ホットドッグを試食した上田泰成副市長もおいしいと太鼓判だった。東社長は「公共施設内でアルコールを扱い、テークアウトまでする取り組みはあまり聞かないので、新しいにぎわい創出のモデルケースになったらうれしい」と期待している。