2日から新潟県燕市で生活しているウクライナ避難民の男性、バディム・マロビクさん(48)が8日、鈴木力市長を訪問した。
1年前からマロビクさんとオンラインで交流していたロシア出身の柄沢マリアさん(47)が身元保証人になった。柄沢さんは亡くなった夫を継いで金属加工業の玉虎製作所の社長を務める。
マクロビさんはウクライナ東部のドニエプロペトラフスク州に住んでいた。ポーランドを経由し、ビザの取得に手間取った。
マクロビさんは、ロシアとの戦争はすぐに終わると思っていた。ウクライナで平和に貢献する活動に取り組みたいと思ったが、現実にできることはほとんどなかった。
ロシアからの激しい空爆にさらされている地域でもあり、家を失ったわけではないが、日本へ避難して日本から平和に貢献できる活動をしようと考え、柄沢さんを頼って日本へ避難することにした。
柄沢さんとは同じクリスチャンでもあり、通じるものがあり、いろいろと相談してきた。日本語はまったくできないので、まずは日本語を勉強してあるていど話せるようになったら働くつもり。柄沢さんは自社での雇用も考えている。
鈴木市長はマロビクさんに生活支援一時金10万円を支給した。燕市では5日から「燕市ウクライナ避難民支援義援金」を募っており、寄せられた寄付は配分委員会を設置してマロビクさんなどへの配分を決める。