12日午後6時半から新潟県三条市・真宗大谷派「三条別院」でライブ配信とのハイブリットで公開講座が開かれ、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の中島岳志教授を講師に「日本政治はどこへ向かっているのか」のテーマで聴いてもらう。
開会式を行ってから中島教授が2時間の講義のあと、質疑にも答え9時に終わる。
昨年の安倍元首相銃撃事件に続き、岸田首相への爆弾投下事件が発生。今後もテロの連鎖が続くと、これを抑え込む治安維持権力の拡大が懸念される。
私たちはいかにして自由を保持していくべきか。社会に自主規制がまん延しないためにはどうすればいいのか。岐路に立たされた日本社会のあり方を、政治の側面から考える。
中島教授は、元首相の銃撃事件と現首相への爆弾投下事件について、新聞やテレビ、ラジオ、メディアなどで積極的に発言している。専門は政治学だが、研究領域は多岐にわたる。
『テロルの原点−安田善次郎暗殺事件−』(『朝日平吾の鬱屈』改題)、『血盟団事件』などの著作に代表されるように、戦前の政治テロも研究対象とし、『親鸞と日本主義』のように仏教、浄土真宗にも造詣が深い。
東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院/環境社会理工学院・社会人間科学コース教授。現代日本政治や日本思想史、インド政治などを研究。主な著作に『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』、『インドの時代』『「リベラル保守」宣言』などがある。
昨年の三条別院公開講座でも中島教授を講師に「利他と他力」に招き、「利他プロジェクト」の著作には『利他とは何か』(共著)や『思いがけず利他』がある。
聴講は無料で、YouTubeでライブ配信も行われる。聴講したい人は直接、会場へ出向くか、ライブ配信のアドレスにアクセスする。問い合わせは三条別院(0256-33-0007、sanjo-betsuin@wing.ocn.ne.jp)へ。
→ ライブ配信【2023年6月12日 中島岳志 氏】三条別院公開講座