新潟県燕市の佐渡(さわたり)地区でトマトを栽培する14軒の農家が加入する佐渡出荷組合(小田島新一組合長)は12日、ことしも出荷が本格化したトマトを地元佐渡にある小高保育園(井口好江園長・園児69人)にプレゼントした。
佐渡で約2千本のトマトを栽培する小田島新一組合長(56)ら組合員3人とJA新潟かがやきの職員1人が小高保育園を訪れ、小ぶりなS玉の「桃太郎トマト」28個を詰めた4kg入りの段ボール箱4個、合わせて16kgを寄付した。
「桃太郎トマト」はふっくらと丸く甘みとほど良い酸味でバランスがとれ、しっかりとした果肉が特徴。燕市内では約20軒が約200アールで栽培し、5月中旬に出荷が始まり、6月をピークに8月上旬まで出荷が続き、総出荷量は約270トンにのぼる。
燕地区の約20軒のうち14軒が佐渡の農家。佐渡出荷組合の出荷量は県央地区の組合で最も多い県内を代表するトマトの産地だ。
30年前から年2回ほどつばめ福寿園に寄付しており、小高保育園への寄付は出荷のピークを前にトマトのPRにもなればと寄付を始め、ことしで14年目になった。
小田島組合長は「丹精込めて育てたトマトです」と話し、園児代表の年長児10人に手渡した。園児は声を合わせて「おいしいトマトをありがとうございます」と感謝した。
トマトはコンポートにしてこの日の午後、おやつで園児みんなで味わった。小田島組合長は「子どもたちが保育園に世話になっているというつながりで始めた。つばめ福寿園も自分のじいちゃん、ばあちゃんが世話になっていて、同じ地域にあるので無償提供を続けさせてもらっている」と話していた。
午後からはつばめ福寿園にもトマトを届けた。