新潟5大ラーメンのひとつが、三条市で愛される「三条カレーラーメン」。コンビニ店「セブン-イレブン」の新潟と北陸3県の店舗で三条飲食店組合カレーラーメン部会公認の「冷たいカレーラーメン」が販売開始されるのを前に13日、滝沢亮三条市長にその完成報告が行われた。税込み583円で20日から新潟県内、27日から北陸3県で販売される。
セブン-イレブン・ジャパンの長岡地区ディストリクトマネジャーの高家修平さんや上越市の石倉製麺所の開発担当者らが市役所を訪れた。
セブン- イレブンは昨年秋にも新潟と北陸3県でカレーラーメン部会公認の温かい三条カレーラーメンを販売。北陸での販売は好調で、とくに石川県は金沢カレーのチェーン店「ゴーゴーカレー」が火付け役となった金沢カレーブームもあってか、予想を上回る売れ行きとなった。
その大成功の勢いにのって今度は冷たいバージョンの登場。冷たい冷やしカレーの販売は13年ぶりになる。今回は、冷たいめんで三条カレーラーメンのおいしさをどう再現するかにこだわった。
冷たいとカレーの香りが弱くなるので、カレースープは煮干しだしに鶏と豚のうまみを加えたスープに。それでも香りが足りず、今回のいちばんのポイントはひき肉炒めにこだわった。
ひき肉を単純にカレー粉で炒めるだけでは、時間とともに香りが飛んでしまう。カレーラーメン部会と何度も試作を重ねて味を確認してもらながら、先にカレー粉だけ炒めて油にカレーの香りをつけてから、ひき肉を炒めることで、よりパッケージを開けたとき、食べたときの香りが増強される仕立てになった。
冷たいカレーラーメンは珍しいので、どうすれば手に取ってもらえるかと具材にもこだわった。福神漬けパプリカで甘みとのバランスをとり、福神漬けとめんまで食感を演出。視覚的に売り場で目立つように赤いパプリカと糸切りトウガラシを添えた。
試食した滝沢市長は「まず冷たくて食べやすい。味もしっかりとからんでいてあまりくどすぎもせず、つるつるいけて本当においしい」、「梅雨入りしてじめじめしている時期にもぴったり」と太鼓判。石川県で売れているというデータは想定外で「じゃあ、三条、本場で食べてみようというきっかけになればいい」と期待した。
滝沢市長の写真を使った店頭でのPOP案も滝沢市長は快諾。セブン-イレブンの高家さんは「昨年秋に温かいカレーラーメンを北陸3県で発売させてもらい、非常に好評だった。当時も三条市から三条カレーラーメンの文化をどんどん進めていくために継続してほしいと要望を受け、われわれももまさにその通りだと思っている」と今後も三条市との二人三脚に期待した。