JAえちご中越館内の新潟県田上町で14日、特産のブランドウメ「「越の梅(こしのうめ)」の収穫、出荷が始まった。これから1週間から10日ほどの間に約21トンの出荷を見込む。
「越の梅」は小粒だが種が小さいため果肉が多く、色づきがいいのが特徴。皮が薄く梅干しなどの加工に適している。JAえちご中越田上町梅生産組合では組合員19人が合わせて約7ヘクタールで「越の梅」を栽培している。
ことしは3月の気温が高くて開花が早まり、収穫は平年より3日ほど早い。ことしは花が終わるころに放射冷却現象で数回、霜が降りたせいなのか実の数は少なめ。収量は平年の約30トンの7割、約21トンと見積もっている。
梅13日行った出荷規格を確認する目合わせでは、あられによる傷みの被害が報告されたが大きな影響はなかった。実の数が少ない分、太りが良く大きく育った。
「越の梅」は皮が薄い分、裂果しやすい。組合長の小柳松栄さん(73)は、ことしは「病害虫の被害もなく非常に良質な実がついた」と言い、「梅干しにすると実がたくさん詰まっていて皮が邪魔にならない非常に優れた品種。ぜひ梅干しにして味わってほしい」と話していた。