新潟県燕吉田西太田地区に7月開場を目指して移転新築工事が進む新印青果西部卸売市場の隣接地で、コンテナハウスを店舗に活用して飲食や雑貨を提供する複合商業施設「ネクスト・ジェネレーション・タウン」が17日、オープンした。近隣には先にドラッグストアがオープンし、これからも金融機関や釣具店の建設が予定され、新たな商業エリアとしての発展が期待される。
施設を開発したのは建築板金業の株式会社人力舎(笠原秀雄代表取締役・燕市吉田弥生町)。4年前に人力舎が扱うコンテナハウスやサウナの展示場「男の部屋」を燕市吉田東町に建設した。
それを発展させ、コンテナハウスのPRを兼ねてコンテナハウスを並べ、テナントを募集して次世代の商業施設を目指して開発した。
敷地は約1,000平方メートル。280台収容の卸売市場の駐車場が利用できるので駐車には困らない。コンテナハウスは1棟が4×2mの約2.4坪で、1棟のほかに連結した2棟、3棟の3つのタイプがある。
募集した35店舗分すべての出店が決まっており、まだ出店が間に合っていない店舗もあってオープンの17日は飲食19店舗とそれ以外の物販など13店舗の計32店舗でスタートした。
ジェラート、ラーメン、占い、古着、オーガニックフード、窯焼きピザ、フローズンドリンク、そして格闘家がサービスするプロテインドリンク、本場ブラジル人が提供するブラジリアンバーベキュー、燕市生まれのクラフトビールなどさまざまな店がそろった。
空間はアメリカをイメージしてデザインした。イベントステージにロックガーデン、カースポット、アースバッグなど映えるスポットを設置。ステージの背景には巨大な3Dホログラムを設置し、五感にアピールしてゆっくり過ごせる体験を提供する。
17日は午前11時半からオープニングセレモニーを行った。人力舎の笠原秀雄代表取締役(55)はあいさつで、「男の部屋」が予想以上に注目され、「その集合体の複合施設で、東京の原宿とかではなく、燕市から発信できる場所ができないかと思って話し合った結果、こういう異業種のまちをつくろうと頑張ってきた。これからは皆さんとまた盛り上げていきたい」と述べた。
鷲尾英一郎衆院議員は「その名の通りに燕のなかで交流拠点としてますます人の集まる拠点として繁栄されることを祈る」、鈴木力市長は「このエリアが市場の機能を含めて全体として大きくにぎわうエリアになってほしい」と祝辞を述べ、テープカットを行って開場した。
開場と同時に待ち兼ねた数百人が続々と会場へ。ステージでは生演奏があり、ミセスオブザイヤー新潟の出場者もドレスで来場し、華やかなムードで来場者を迎えた。
定休日はなく毎日午前10時から午後10時まで開場しているが、店舗ごとに営業時間や定休日は異なる。
17、18日とオープン記念イベントを行っており、市場開場後の7月22、23日はエリア全体で「吉田南地区にぎわい広場」グランドオープンイベントも行う。