3日間にわたって行われた新潟県内でいちばん早い新潟市西蒲区巻地区の夏まつり「まき夏まつり」は最終日の18日、ことしも西蒲名物の「やかた竿燈(かんとう)」の熱気で締めくくった。
巻神社の大祭にあわせた夏まつり。上杉謙信が行軍時に巻神社に戦勝祈願に訪れたという縁で、上杉軍団が掲げた「毘」の旗を連ねた巻本町通りを中心に行われた。ほかのイベントなどと同様、昨年は感染防止対策で規模を縮小したが、ことしは感染禍前の形に戻して行われた。
やかた竿燈は、人が乗るみこしの上にタケを立てて40個前後のちょうちんで飾ったもの。ことしは巻商工会青年部や地区、団体、新潟県農業大同窓会など7基が参加した。
夕方、中央ステージ前で地元の越王(こしわ)太鼓の演奏に続いてやかた竿燈の出発セレモニーを行い、市街地を進行。日が暮れて再び中央ステージ前に集結し、巻東六区「狂、言会」を最優秀竿燈賞として表彰し、最後に順番に祝儀を受け取ってやかた竿燈をもむパフォーマンスを行った。
周辺は身動きできないほどの見物客でぎっしりになった。上に乗る人が振り落とされるほどやかた竿燈を激しくもみ、竿燈が倒れる場面もあり、その勇壮さに見物客は拍手を送っていた。