「子育てするなら燕市で」と評価される施策を展開する燕市は20日、サッカーJ1・アルビレックス新潟のMF島田譲選手(32)を初めての「燕市子育てサポーター」に任命。島田選手の知名度を借りて広報媒体に登場してもらったり島田選手のSNSを使うなどして燕市の子育て施策を情報発信する。
20日午後3時半から市役所で任命式を行った。いずれもアルビレックス新潟のユニホームを着た鈴木力市長から島田選手に任命書を手渡した。
燕市は今年度、こども政策部を新設。来年度には全天候型子ども遊戯施設が完成。ライフステージに応じた切れ目ない豊富な子育て施策に力を入れている。
その取り組みの一環でアルビレックス新潟のご当地応援選手として県央エリアを担当し、5歳の娘の子育て中の島田選手にいわば広告塔的な役割として子育てサポーターに任命した。
燕市の子育て支援のポスター、ハンドブック、ウェブサイト、動画、公用車ステッカーなどに島田選手から登場してもらい、燕市の子育て支援策に対するアドバイスや意見をもらう。任命式ではさっそく島田選手の似顔絵を使った公用車ステッカーが披露された。
鈴木市長は、「(燕市の子育て施策を)市外にも訴えることによって移住に結びつけていけることにも期待したい」と話した。
島田選手は自身の子育ての経験から「子育てにまつわる環境が整っていくことが大事だと思っている」、「環境を整えていくという意味で燕市の取り組みには心の底から大賛成で、力になりたいと強く思っている」、「環境が整うと親に余裕ができるし、親に余裕ができ、子育てにとっても子どもにもいい影響がある」とと燕市の子育て施策に賛同した。
3時ごろには家に帰って妻と子育していることが多く、夜遅く帰るお父さんより子育てに関心、興味があり、困りごとたくさん感じている。「子どもにいろんな選択肢を与えたいなとか自分で考えて行動できる人になってほしいといつも妻と話している」。
子育てサポーターに任命されたことについては、サッカー以外でも「恩返しできるチャンスをうれしく思っている」、「力になれることがあれば全力でサポートしていきたい」と約束。「ふだんから応援をいただいている燕市の皆さんのためにも、ぼくにできることを精いっぱいやりたい」と述べた。