24日(土)、25日(日)の2日間、新潟市南区月潟地区で開かれている月潟まつりに合わせて、1999年に廃線になった新潟交通電車線で活躍した車両、通称「かぼちゃ電車」3両を旧月潟駅(新潟市南区月潟)で保存して維持管理する「かぼちゃ電車保存会」(平田翼会長)は、2日間とも午前10時から午後8時まで駅構内と電車を開放、公開している。
毎年、月潟まつりにあわせて開放。「電鉄」と呼ばれて沿線住民に親しまれた新潟交通電車線のかぼちゃ電車のレトロな雰囲気を鉄道ファンから楽しんでもらっている。
人力で押すトロッコ電車体験やビデオ上映、記念品販売のほか、今回は会員に余裕があればドアの開閉や警笛を鳴らす体験もしてもらっている。流しっぱなしにしている到着駅を知らせる車内放送も懐かしい。
今回の公開に先立ってかぼちゃ電車の車体の片側の側面の塗装をはがして、さびを落としてから再塗装して修繕した。古い塗装の下から「ジャスコL」の懐かしい車体広告が現れ、ちょっとした注目を集めた。再塗装した部分はぴかぴかに生まれ変わっている。
また、ことしは新潟交通電車線開業90周年を記念して、直径88センチの90周年記念ヘッドマークを電車の前面に飾っている。高校生の会員がデザインした。ヘッドマークは正面から見た「モハ11」のかぼちゃ電車の開業当時の車両と廃線時の車両の新旧の車両を左右半分に分けてデザインしている。