新潟県弥彦村で24日、新しい図書館「らいわ弥彦」が開館した。村役場の倉庫にしていた2階の空きスペースを改修して本館とし、となりに新館を増築して接続。規模は小さくともコンセプトにこだわった図書館だ。
24日は午前10時半から新館前でオープンセレモニーのテープカット。50人余りの村民が集まり、さっそく新図書館の館内をめぐった。
17年前に静岡から弥彦に移住した70代の女性は孫と来館した。「本が好きなので図書館ができるのを非常に楽しみにしていました」。公民館図書室を閉鎖、移転する形での新図書館に「前の図書室は暗くていくのも不便だった。子どものコーナーが充実してるし、ちょっと腰をかけて休めるところがあるのはいいと思う」と好評価だった。
2人の子どもと訪れた30代の女性は「この子がはいはいしかできないので、靴を脱いで上がれる場所で過ごせていい。保育園も近いので、保育園が終わったらここに寄って帰るみたいな。いっぱい本を読めたらいいなと思う」と話し、図書館通いが日課になりそうだ。
公民館図書室の利用者は年間約4000人だった。新図書館の来館者数の目標は定めていないが、徳永絹枝館長は「年間2万5000人くらい来館していただければ」と願う。