長岡市与板町与板・浄土真宗本願寺派本願寺新潟別院(旧与板別院)で25日から27日までの3日間、祖師の親鸞(しんらん)の命日の法要を繰り上げて行うお取り越しの報恩講が行われており、それに合わせて25、26日と周辺に露店が出店している。
潟別院は約170年前に当時の与板藩主、井伊右京亮直経の発願で本山に御坊建立の願いが提出されたのに始まり、1870年(明治3)に旧与板別院の本堂が完成。1997年(平成9)に旧三条別院と合併し、新潟別院となった。
旧三条別院跡には三条鍛冶道場が建設されたが、旧三条別院は「西別院」、真宗大谷派三条別院は「東別院」と呼ばれて三条市民に親しまれた。
三条市民にとってお取り越しは11月初めに行われる冬始まり風物詩だが、新潟別院は真逆に夏の始まり。露店は参道から旧黒川をまたぐ別院橋を超えて市街地の大通りの商店街にまで連なり、数十店にものぼる。