新潟県燕市教育委員会は7月1日、燕市渡部地内の石港遺跡発掘調査現場事務所で石港遺跡発掘調査現地説明会を開くが、悪天が予想されるため調査現場の見学は中止し、出土品の公開だけ行う。
石港遺跡は燕市渡部地内の渡部橋から上流側の信濃川大河津分水路の右岸河川敷にある。1,500〜1,700年前の古墳時代前期から後期にかけての遺跡で、土師器や須恵器などの土器のほか、複数の建物や墓の跡が見つかっており、集落があったと思われる。
昨年度の調査では、約100年前に行われた大河津分水路の開削工事で使用されたと思われる犬釘やレールなどの線路部品が見つかった。古墳時代の集落と大正・明治時代の工事の様子がうかがえる貴重な遺跡だ。
今回は出土品の公開だけだが、昨年の調査で見つかった珍しい子持勾玉(こもちまがたま)など貴重な出土品も公開する。
石港遺跡発掘調査現場事務所は、県道分水寺泊線を渡部橋手前で国上方面へ右折してすぐのところにある。説明会は午前10時から正午までと午後1時から3時まで行う。