燕・戸隠神社で1日早く29、30日と夏越の大はらえ式 (2023.6.30)

1年のちょうど半分が終わる6月30日は、半年分の罪やけがれをはらう「夏越（なごし）の大はらえ」。新潟県燕市宮町の戸隠神社（星野和彦宮司）では29、30の2日間、いずれも午後8時から茅の輪くぐりと大はらえ式を行っている。

29日の燕・戸隠神社の茅の輪くぐりと大はらえ式

茅の輪をくぐって半年分の罪やけがれをはらう

6月と12月の末日「晦日（みそか）」は、半年間で知らないうちに犯した罪けがれをはらい清め、災厄を除く「大はらえ」を行う。6月は「夏越（なごし）のはらえ」とも言われ、茅（チガヤ）でつくった茅の輪を左回り、右回り、左回りと3回、くぐってけがれや災厄をはらう。

100人近い参拝者が列をつくって茅の輪をくぐる

多くの神社は30日に大はらえ式を行うが、戸隠神社は大勢の人が参拝しやすいように前日と合わせて2日間、行っている。

大はらえ式の神事

29日は百人近くが参拝して茅の輪をくぐる

29日の大はらえ式は100人近くが参拝した。27日に鳥居の下に設置した直径約2メートルの茅の輪の前で神事を行った。和歌の「水無月のなごしの祓する人はちとせの命のぶといふなり」、「思ふ事みなつきねとてあさの葉をきりにきりてもはらへつる哉」も歌った。

大はらえ式で頭を垂れる参拝者

星野宮司は参拝者に大はらえの言われや意味合いを話し、「皆さんは今、おはらいを受けた。今から身も心もリフレッシュして、あすからの生活を始めてほしい」と願った。

参拝者にチガヤと菓子を授与

30日は日本中の神社で大はらえ式が行われる。戸隠神社でも本来なら29日を上回る参拝者が見込まれるところだが、30日の夜は雨の予報になっている。