「ミズベリング三条」(新潟県三条市上須頃)で2日、初めての本格的なコスプレイベントが行われ、県内各地から集まったコスプレーヤーがパレードをしてそれぞれのコスプレをアピールした。
午前と午後の2回、コスプレパレードが行われた。午前のコスプレパレードには50人ほどのコスプレーヤーが集まり、パレードにはそのうち30人余りが参加した。
コスプレは「鬼滅の刃」、「刀剣乱舞」、「ONE PIECE」、「初音ミク」、「ローゼンメイデン」、「ピクミン」、「プロジェクトセカイ」など多彩だった。
青空の下で1列に並んで数分、歩くパレード。知り合いやコスプレファンが向けるスマートフォンのレンズに向けて決めポーズをとり、ギャラリーは「うぉー、かっこいいー!」と大興奮だった。
パレードのあとはひとりずつ自己紹介し、「鬼滅の刃」のコスプレで演舞の披露もあった。炭治郎のコスプレで演舞したコスプレユニット「桜蘭七変化」の“けむ猫”さん(柏崎市)が今回のパレードを企画した。
けむ猫さんは主にYouTubeの投稿が活動の場。これまで身内でロケに行って撮影するくらいで、コスプレイベントを企画したのは初めて。参加者はSNSなどで募集したが、「まさかこんなにたくさんのレイヤーさんが集まると思っていなくて。めちゃくちゃ楽しいです。これからも頑張ります」と声を弾ませていた。
全体のマルシェイベントを企画したのは、見附市のトラック運転手・滝野川一さん(42)。ワイヤーアートやイラストを手がけ、ミズベリング三条主催のイベントに出店してきた。
自身でもイベントを企画しており、ミズベリング三条でもと、ことし4月にフリーマーケットを中心に初めてイベントを企画し、今回で2回目になった。
滝野川さんは「まだいろいろなことを試してる段階。いろんなことをやりながらお客さんの分母を増やしていきたい」と言う。
ミズベリング三条では、毎月の主催イベントでも着物など衣装を貸し出す「コスプレ館」を設置しており、以前からコスプレに注目している。その流れもあり、今回はけむ猫さんにコスプレイベントの企画を頼んだ。
滝野川さんは「ミズベリング三条にコスプレイヤーが集まりやすい環境をつくっていければいい」と言い、今後もコスプレイベントを開きたい考えだ。