新潟県三条市の三条看護・医療・歯科衛生専門学校(追手巍校長・三条市上須頃)は4日、となりの三条市立大学共和松井ホールで看護学科の継燈(けいとう)式を行い、2年生になって7月から病院など実践的な学習を行う隣地実習に取り組む第3期生39人が看護の道への決意を誓った。
看護学科は3年制。毎年、隣地実習前に継燈式を行っている。2020年の開校以来、感染防止のためマスクを着用しての継燈式だったが、ことしは初めてのマスクを着けない継燈式となった。
2年生は実習着の胸にコサージュをつけ、会場の照明を消し、現代看護の創始者、フローレンス・ナイチンゲールの立像が持つキャンドルに火をともしてから、2年生はひとりずつ順番にそれぞれが手に持つキャンドルにその火を移し、命の火を受け継いだ。
ひな段に整列した2年生の顔をキャンドルの火がほんのりと赤く照らした。ナイチンゲールの偉業をたたえる「ナイチンゲール誓詞」を唱和したあと、代表の2年生が「仲間と切磋琢磨しながら知識、技術を培い、支えてくださる周囲の人への感謝を忘れずに学び続けることを誓う」と誓いの言葉を述べた。
追手学校長は式辞で「いい医療人となることを心から願っている」と期待。来賓の新潟県済生会三条病院の池穂波看護部長と新潟白根総合病院の長岡敦子副院長・看護部長が祝辞を述べ、隣地実習を行っている3年生からのお祝いのことばの動画を上映した。
最後に2年生代表が、「これからより専門的な隣地実習が始まりますが、今まで以上の困難に直面したとしてもこれまで培ってきた多くの学びを土台にして支えてくださるたくさんの方々に感謝し、クラスメートと支え合いながら看護師になるという目標に向かってともに成長し続けていきたいと思います」と感謝の言葉を述べた。