溶接作業を体験できる溶接のテーマパーク「アイアンプラネットベースオブ三条」が6日、新潟県三条市下田地区にオープンする。(株)長田工業所(小林輝之代表取締役・福井県坂井市)が展開する全国8拠点目の「アイアンプラネット」で、フランチャイズでは7拠点目になる。
三条の拠点はプレスと溶接を手掛ける(株)高義製作所(徳永佳久代表取締役社長・三条市荻堀)が昨年、買い取った溶接工場、荒沢工場(三条市荒沢)の溶接作業場を開放して行う。
鉄を使ったスツールやシェルフ、サインプレート、ポータブルロケットストーブなどを溶接の技術などを使って製作する。体験時間は30分から2時間、1,000円から15,000円で体験できる。
オープン前日の5日は荒沢工場でオープン記念セレモニーを行い、テープカットに代えて紅白に塗ったテープのように細長い金属の板を滝沢亮三条市長がぶっつけ本番で金属を溶かして切る溶断を行った。
滝沢市長は「将来的にはこの地域で働こうという子どもたちがこの施設のおかげで多く出てくるのかなと期待している」と述べた。
徳永社長は、下田地域には空き家の問題や、人手不足で技術があるのにつぶれる会社もあり、そうした課題の解決のために自分にできることは何かないかと考えているときに、アイアンプラネットと出会った経緯を話した。
この体験を通じて「自然あふれる下田地区の魅力をアピールでき、溶接と合わせて両方とのいいところが体感でき、下田地区のファンが多くなる」と期待した。
さらに「お客さんがお金を払ってでも溶接を体験に来る、それだけの価値のある仕事をわれわれ製造業はしているんだということをあらためて皆さんにも気づいてもらいたい」、「月に1人、2人でもファンをつくれることをやることが弊社の強みになると確信している」と力を込めた。