新潟県県央地域で3年後の国道289号八十里越(はじちゅうりごえ)開通や来春の済生会新潟県県央基幹病院開院に向け効果的な道路ネットワークの早期構築をと9日、国道289号バイパス(仮称)石上大橋下流橋等建設促進期成同盟会の総決起大会が開かれ、約400人が出席して気運を盛り上げた。
既成同盟会は、県央地域5市町村の滝沢亮三条市長を会長、鈴木力燕市長と藤田明美加茂市長を副会長、佐野恒雄田上町長と本間芳之弥彦村長を監事、各市町村議会議長を会員、地元選出の国会議員7人と県議5人を顧問に発足した。 総決起大会は三条市・ジオワールドビップでで開かれ、5市町村の議員も来賓に職員も出席した。
冒頭のあいさつで滝沢市長は、県央基幹病院についてせっかく素晴らしい病院ができて、そこで働く人材を確保できても「救急車が1分、1秒でも早く県央基幹病院に到着することが住民の命を守るため、生命を守るため、そして県央基幹病院の信頼を高めていくため、とても大事で重要」で、渋滞対策の抜本的な解決には「石上大橋下流橋の建設をはじめ県央地域のインフラの整備を一気に加速させていかなければならない」と話した。
「地域が一丸となってこの必要性を国と県に訴えかけていきたい」、「そのためには私たちが一丸となってタッグを組んで進めていきたい。今日の総決起大会が、この既成成同盟会の目的の達成に、また石上大橋下流橋の建設に向けた大きな一歩となることを祈念する」と期待した。
顧問の国会議員の祝辞のあと鈴木市長が大会宣言。さらに長岡技術科学大学の高橋修副学長が「やっぱり道路は必要だ!〜地方都市における道路の役割と機能〜」をテーマに講演した。顧問の祝辞の概要と大会宣言は次の通り。
国会議員7人も顧問に就任させていただきました。地域の大切な課題でございます。与党も野党もなく、みんなで力を合わせて国に皆さんの声を届け、実現に向け、全力を尽くしてまいることをお誓い申しま申しあげる。
石上大橋下流橋等の建設促進の必要性は皆さんが日々、暮らすななかで最も痛感し、実感していらっしゃると思う。私もしっかりと力を合わせて実現に向けて一歩一歩進んでいきたい。
栄インターから尾崎浄水場を通り、小池工業団地へ行くのは、ものすごい実はアクセスが良くない。そこまで含めてぜひ皆さんとともに実現に向けて取り組ませほしい。
最近、三条市を走り回るようになった。なかなかやっぱり渋滞が大変。とくに午後の渋滞は大変な状況と感じる。石上大橋下流橋を絶対に作らなければならないと強く強く確信する。国交関係の大物中の大物の佐藤信秋先生の力、国会議員全員の力を結集して、なんとしてでも下流大橋を作るという強い決意のもと頑張ってまいりたい。
既成同盟会の名称としては石上大橋下流橋が前面に出ているが、大切なのはことは、等も含めた全体の面として各方面からこの県央基幹病院を中心としながら、ネットワークをしっかりとしたものにしていくということ。
三条市長時代を振り返ると、県央基幹病院を建設をするときに、あそこを陸の孤島にしてはいえkないと、道路のネットワークの必要性を痛感するなかで、着実にやらなければいけないところからやってきたつもりだ。
おかげでことし3月に三条市道・大島164号がつながり、県央大橋から燕三条駅方面、県央基幹病院へのアクセスが飛躍的に向上したことは、とくに燕市の方が痛感されているのではないか。道路というものはつながって初めて効果が生まれる。
国の直轄河川の信濃川に橋を架けるのは、本当に大変な苦難の道の連続がこれから先、待ち受けているが、これだけ多くの皆さまがたを前にして、既成同盟会が華々しく結成されたわけだから、私たち政治家はその期待をしっかりと形に変えていくのが大切だ。
20年ほど前、国交省道路局長をやっていた。あそこが終わったらオラの方に来てくれと。予算を配分してくれということがいっぱいある。大事なことは、終わりそうになったら終わる前に次のプロジェクトをしっかり立ち上げておかなきゃいけない。
石上大橋下流橋等も、そろそろ立ち上げて、いつでも仕事にかかれるように、つまりそれまでには用地買収もせないかんわけだから。ちょうどぎりぎり間に合うか間に合わないか、間に合わないかもしらんけど、だけど大急ぎだっていうことは確か。きょうから既成同盟会を立ち上げて、大急ぎで準備をする。計画をしっかり進めるのが何より大切なことと思う。
たくさんのお話をいただき、私からはあらためて決意と皆さまと一緒に頑張りましょうという思いだけをお伝えしたい。この橋と道路の完成は、県央地域の安心と安全、にぎわい、さらには飛躍のために絶対に必要。幾多の困難があろうと、皆さんと力を合わせてぜひ一緒に頑張りましょう。
厚生労働委員会に所属しているが、県央基幹病院のとくに安定的なスタート注目して、国会でも質問している。人員をしっかり確保しても肝心なアクセス、救急搬送などがしっかりされなければ、住民の安心安全につながらないことも滝沢市長の話から受け止めた。
顧問の国会議員と力をしっかりと合わせて県央地域の発展、住民の皆さんたちの安心安全のために汗をかかせていただきたい。
県央地域は金属加工製品の全国有数の産地であり、県内屈指の産業集積地として、重要な役割を担っております。
しかしながら、県央地域の道路ネットワークは県内の他地域と比較して極めて脆弱で、各所で発生している交通渋滞は日常生活や経済活動に大きな損失を与えており、その解消が求められています。
この地域が更に発展していくためには、地域内における交通渋滞の解消に加え、間近に迫った国道289号八十里越区間の開通や済生会新潟県央基幹病院の開院など、今後の交通需要の変化を想定した効果的な道路ネットワークの早期構築をこれまで以上に強く訴えていかなければなりません。
本日ここに国道289号バイパス(仮称)石上大橋下流橋等建設促進期成同盟会の構成市町村、各関係団体、そして地域住民は、県央地域の広域的な道路ネットワークの早期構築を目指し、次の運動を展開することを宣言します。
- 国道289号バイパス(仮称)石上大橋下流橋建設の早期着手を要望する。
- 国道289号バイパス(3・3・7大島東大崎線)の早期着手、及び国道289号バイパス(燕北バイパス)の整備促進を要望する。
- 国道8号から国道289号燕北バイパスへの中ノロ川に架かる新橋の早期着手を要望する。
- 小池工業団地等の南側を中心とする産業候補ゾーンから栄スマートインターチェンジへの信濃川に架かる新橋及びアクセス道路の早期着手を要望する。