「弥彦の丘美術館」(高島徹館長・新潟県弥彦村弥彦)で7月23日(土)まで企画展「古川敏郎 彫刻の世界ー闇を行くー」が開かれており、16日(日)午後1時半から彫刻家の古川敏郎さんと美術研究科の山浦建夫さん、今春から館長に就いている高島館長による対談「古川彫刻の魅力を語る」が行われる。
古川さんは今の妙高市出身で1964年生まれ。妙高市出身で国画会会や国展、県展などに出品しており、五泉市に住み、阿賀野市にアトリエをもつ。
弥彦の丘美術館での彫刻展は初めて。連作の「闇を行く」3点など木彫を中心に7点を展示する。時の移ろいも表現した作品もあるが、会場ではそれぞれの作品が呼応するように展示。照明を使ったグラデーションも生かして新たな時間の流れを生み出すなど展示会場の空間をインスタレーションとしてひとつの作品に再構成している。
これとは別に小品の展示販売も行っており、ネコやペンギンを彫刻した彫刻イスやハードカバーの本の形を借りた彫刻ブックなどが好評だ。
企画展に合わせて作品解説も設定したが、新潟市江南区に住む美術研究科の山浦さんから、対談形式にした方が関心をもってもらえ、より彫刻の魅力を知ってもらえるのではと提案されて企画した。
高島館長は「40分ぐらいの対談になり、芸術論だけでなく、古川さんの彫刻づくりの仲間をつくる活動などについても話そうと考えている」と言い、初めての彫刻展のこともあり広く参加を呼びかけている。参加は高校生以上300円、小・中学生150円の入館料が必要。問い合わせは弥彦の丘美術館(0256-94-4311)。