8月4日(金)、5日(土)の2日間、新潟県三条市で開かれる三条地区の夏まつり「第19回三条夏まつり」の第2回全体会議・実行委員会が11日開かれ、開催まで残り1カ月を切った三条夏まつりに向けて三条夏まつり協賛会の会員や関係機関が出席して行事計画や交通規制の安全対策について確認した。
開会のあいさつで三条夏まつり協賛会会長の兼古耕一三条商工会議所会頭は、感染症拡大で昨年は花火大会だけの開催だったが、ことしはメーンの凧と凧ばやしパレードと市民民謡踊り流しも4年ぶりに開催できることになり、「本来の市民参加のまつりとしては4年ぶりの開催で大変、うれしく思っている」と喜んだ。
物価高で花火の価格も上がったにもかかわらず、多くの企業の協賛が集まったことに「三条の企業の底力と地域への熱い思いをあらためて再認識させられた」と感謝。「参加者、観覧者の笑顔があふれる夏まつりにするため、皆さんのきたんのない意見を」と述べた。
協賛会名誉会長の滝沢亮三条市長も4年ぶりの通常開催に「準備も大変になるかと思うが、きょうの全体会議を含めて残り1カ月弱、皆さまとしっかりと準備を進めていきたい」と気を引き締めた。
市では図書館等複合施設「まちやま」開館1周年記念イベントとして、三条夏まつりにあわせて5日に「まちやま大作戦」、6日に三条市PRアンバサダー高橋克実さんと滝沢市長のトークショーを企画したことを話し、「8月4、5、6日は非常に三条が盛り上がる、夏休みの子どもたちにとっても本当に思い出となる夏休みを皆さんとともにつくっていきたい」と期待した。
行事は4日が凧と凧ばやし踊り、市民民謡踊り流し、5日は大花火大会。5日午後7時半から旧競馬場提外地を打ち上げ場所に行われる大花火大会の花火協賛は、過去最高の6820万9199円の協賛金が寄せられた。
種別は5号玉46発(昨年55発)、7号玉38発(41発)、10号玉221発(192発)、スターマイン+ナイアガラ30+1発(36+1発)の内訳。昨年と比べて10号玉が増えた以外は減った。ただ、昨年までスターマインだった株式会社SANKAがことしは尺玉33連発に変えたので10号としてカウントし、ほかにも10号玉の連発で打ち上げる会社があり、事務局は「件数は減ったが見応えはある」とした。
協賛者には招待券を送付しているが、昨年はリストバンドを試験導入し、観覧場所の受け付けでリストバンドと引き換えた。しかし会場で手がふさがっていたり、ごみが出たりするため、ことしはQRコードを印刷したリストバンド自体を招待券として配布する。また、三条夏まつりの公式ツイッターで抽選で1組4人の5組に招待券が当たるキャンペーンも計画している。
駐車場を確保するため、会場周辺に住む人の駐車場を観覧者に有料で提供するシェアリングサービス「軒先パーキング」に取り組むが、駐車場の提供の申し込みはまだ3件にとどまっている。
4日は午後6時から「開会・オープニング演奏」で始まり、「凧と凧ばやし踊り」で市内の小学生による凧ばやし踊りと三条凧協会により各組が大凧を広げ、一ノ木戸商店街の安養院前から中央商店街のリオンドール三条本町店前まで練り歩く。
凧ばやし演奏は一ノ木戸小、嵐南小、裏館小が行い、裏館小と嵐南小はこれまで3回だったが、ことしは2回、演奏する。
民謡踊り流しは午後7時半から8時50分まで中央商店街区間内の本町通りで「三条音頭」と「三条おけさ」を踊る。参加者受付はリオンドール三条本町店わき、三条信用金庫中央支店前、さんきらく駐車場はじの街灯下の3カ所に設け、一般参加は三条信用金庫中央支店前で受け付ける。
参加申し込みは21団体の1210人で、「三条おけさ」も参加するのはうち933人。感染拡大前の2019年・第15回の1955人の6割にとどまる。感染対策で医療機関や福祉施設が参加を見合わせた影響が大きい。
また、当初予算8751万円に対して花火協賛が予想を下回ったこともあり、修正予算は112万円減の8639万円に縮小した。ほかにもカラー写真コンテストの開催や協賛行事の三条総踊り、カンボジア2023「子ども限定 ペーパーナイフづくり」、夏休み親子木工教室も紹介した。