新潟県三条市が販売する名峰「守門岳」のふもとで採取された天然水を詰めたナチュラルミネラルウオーター「千年悠水(せんねんゆうすい)」が昨年度で発売20周年を迎えたのを契機に名称を「山と雪のうるおい」に変え、ラベルをリニューアルして11日、発売した。
ネーミングとデザインは、三条市立大崎学園の校章や「道の駅 庭園の郷 保内」のロゴをデザインした(株)フレーム=新潟市中央区=の代表取締役で三条市出身のデザイナー、石川竜太さんが手がけた。ネーミングには、守門岳のふもとの地中に染み込んだ雪が長い歳月をかけて清らかにわき出した自然の恵みへの感謝と敬愛を込めた。
ラベルは守門岳のふもとにヒメサユリの花やカモシカ、キャンプのテントなど、この水を育む下田地域のシンボルをシンプルなイラストで表現した。
希望小売価格は変わらず120円の500ミリリットルと240円の2リットルの2種類。リニューアルしたのは500ミリリットルだけ。2リットルはまだ在庫がたくさんあり、リニューアルは状況を見て判断する。
「千年悠水」は三条市に合併前の下田村が 水道開設30周年記念事業として2002年に村内全戸に500ミリリットルを配布したところ好評につき、その年から販売を始めた。05年に三条市と合併後も三条市水道局が事業を引き継いだ。
カタログ販売は18年度から4年間、続けたが利益が少なく、それまでほぼとんとんだった収支は赤字に。昨年9月でカタログ販売をやめ、今回のリニューアルで黒字化したい思いもある。
取扱場所は三条市内の公共施設など31施設で、燕三条地場産業振興センターと燕三条Wingは11日から新商品に入れ替えた。