12日の県内は大気が不安定な状況となり、三条市内でも時折、ゲリラ豪雨のような激しい雨が降ったり、強風が吹いたりした。
三条市では正午前後に強い雨が降り、12日に入ってから午後6時までに累計18.0ミリの雨が降り、同時に南西の強い風が吹いた。
金属と木をあわせたオリジナル商品を製造する三条市袋にある(株)小柳産業の事務所では12日午前、突風に見舞われて入り口の両開きのドアの畳1枚ほどの大きさがある片側のドアガラスが粉々に割れた。
今までも強い風が吹くと勝手にドアが開くため、その段階でロックして使用禁止にしていたが、今回は強い風が吹く予兆がなかったので、対策をする間もなく突風で一気に開き、壁に激突してガラスが砕けた。
今の場所に会社を移して30〜40年になるが、ガラスが割れたのは初めて。代表取締役の小柳明さん(46)は「まわりに人もいなかったので、けが人が出なかったのは助かった」と言いながら、ガラスを片付けているときに自身が指を切ってしまった。
とりあえず業者に頼んでガラスの代わりにコンパネを取り付けて応急措置を取った。「天気が不安定なのでもっと気をつけなければなと思った」と話した。
新潟地方気象台の12日午後5時21分の発表では、下越では12日夜遅くから13日朝にかけて土砂災害に警戒を呼びかけた。県内は15日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意、警戒し、13日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意を呼びかけた。
13日明け方にかけて雷を伴って1時間に30ミリ以上の激しい雨が降り警報級の大雨となる所がある。その後、15日にかけても前線や暖かく湿った空気の影響で警報級の大雨が続くおそれがある。
昨年、水害に見舞われた村上市では、三面で降り始めの8日午前0時から12日午後4時までの降水量は21.5.0ミリに達した。さらに大雨が予想されることから村上市は自主避難所を開設した。
三条市では正午前後に強い雨が降り、12日に入ってから午後6時までに累計18.0ミリの雨が降り、同時に南西の強い風が吹いた。