15、16日の2日間開かれた新潟県燕市分水地区の夏まつり「第50回分水まつり」は、佐渡を拠点に国際的に活躍する太鼓芸能集団「鼓童」が初出演。会場を囲んだ数百人は圧倒的なパフォーマンスに感動した。
分水まつりのフィナーレは当初から「太鼓の響演」として地元の和太鼓グループ「分水太鼓」の演奏の予定だったが、分水太鼓とのつながりで急きょ、鼓童が共演してくれることになった。
鼓童はメンバーは5人。そろいのはっぴに鉢巻きを締め、宮太鼓、桶太鼓、締太鼓をたたいて笛やシンバルのようなチャッパも演奏。直径1メートルを超える大太鼓に全身を使ってばちを打ち付けると想像以上に大きな音が響いて驚かせた。
一糸乱れぬ演奏と音だけではない魅せるパフォーマンスが空間を支配した。聴衆は引き込まれ、約30分のステージはあっと言う間。アンコールを求める拍手が鳴りやまなかった。
分水太鼓は地元分水に生まれたとされる伝説の鬼をテーマにした創作曲「酒呑童子(しゅてんどうじ)」などを演奏したほか、子どもたちに太鼓をたたいてもらうワークショップも行った。