新潟県燕市吉田地区の夏まつり「第64回吉田まつり」が21日、22日の2日間、JR吉田駅前広場を中心に開かれている。4年ぶりに本来の形で行われており、21日は約1,000人が参加を申し込んだ民謡流しなど満喫した。
吉田まつりは夜祭り。21日は午後7時からきららおひさまこども園ときららにこにここども園の園児によるカラーガードやダンス、和太鼓の演奏に始まり、吉田中学校カラーガード部によるパフォーマンス、吉田太鼓龍神会の演奏と続いた。
風が心地良く今の時期としては過ごしやすい夜だったが、駅前広場を見物客がぐるっと囲み、しだいに熱気が高まったところで民謡流しとなった。
「吉田ばやし」と「吉田繁盛ぶし」を踊り流したあと、希望者で「吉田甚句」を踊った。民謡流しには21団体から昨年の2倍を超える989人が参加を申し込んだ。それでも例年よりは少ないため、以前は駅前の三角形のブロックに沿って道路を周回したが、ことしは短縮して途中で折り返す形にした。
踊り手にとっては全体の参加者の数は関係なく、町内や企業、団体などの単位でそろいのはっぴを着て踊りに熱中した。
最後は竿灯(かんとう)まつり、吉田商工会青年部の和太鼓の演奏、よさこい吉田繁盛ぶしの踊りが響演。万歳三唱のあと竿灯の上からもちまきを行って21日の行事をすべて終わった。
また今回初めて駅前の東屋ビル1階の空き店舗で、吉田商工会女性部(高波智哉子部長)が女性部茶屋を開設している。吉田まつりで空き店舗が暗くなっているのは寂しい、電気をつけて明るくしようという思いから発展。ラスク、牛乳プリン、ウインナードッグパン、フライドポテトなどをすべて300円で販売し、好評だった。22日も午後4時から9時半まで営業する。
吉田まつりは吉田諏訪神社の祭礼と合わせており、30の露店も出て子どもたちでにぎわっていた。