2016年にモンゴルのエルデネ村と友好都市協定を締結した新潟県弥彦村は、弥彦村の小中学生6人と粟島浦村の中学生2人をエルデネ村に派遣するのを前に26日、村役場で派遣団の結団式を行った。
派遣する8人の内訳は、弥彦小学校6年生1人、弥彦中学校の1年生2人、2年生1人、3年生2人、粟島浦中学校の2年生1人、3年生1人。8月1日から6日の5泊6日で派遣し、ゲルキャンプ宿泊やホームステイも体験しながら、エルデネ村で役場表敬、義務教育学校訪問、乗馬体験、ウランバートルで県庁表敬、市内観光などを行う。
結団式は粟島浦とリモートで結んで行った。本間芳之村長はあいさつで、「わくわくする一方で戸惑うこともあるかもしれないが、相手のことを尊重し、理解しようとする姿勢を失敗をおそれずに積極的にさまざまことにふれてほしい。コミュニケーションをしっかり取れば、友だちができる。間違いなく皆さんにとって一生の宝物になる」と話した。
本保克己粟島浦村教育長は「互いをしっかり理解し合い、新しい物の見方、とらえ方をぜひ見つけてください」、「帰国したあと、体験したことを学校の仲間たち、先生、地域の人にあなたがたの目線でぜひストレートに発信してください。その内容が来年度以降、これからにつながら新たな第一歩になる」と述べた。
本間村長から代表で弥彦小6年石井晴人さん(11)に派遣団の任命書を手渡したあと、ひとりずつ抱負を話した。「モンゴルの人たちに弥彦の良さを伝えていきたい」、「ホームステイ先の人たちとたくさん交流して仲良くなりたい」、「行けない人にモンゴルのことを教えたい」、「日本ではあり得ないような文化を楽しみたい」、「弥彦やモンゴルの人と友好関係を築き、将来、社会で貢献できるよう楽しみたい」などと話した。
弥彦村とエルデネ村は、協定を締結してから毎年、相互に子どもたちを派遣する教育交流を行ってきた。ことしは公営競技の競輪とオートレースを統括する公益財団法人JKAの補助事業として行う。
4年前は弥彦村からエルデネ村へ派遣したが、翌年から新型コロナウイルスの感染拡大で休んでいた。ことしは4年ぶりということで、10月にもエルデネ村訪問団の義務教育学校の児童生徒8人のホームステイを1泊2日で受け入れ、両村が派遣団を送る。
また、粟島浦もエルデネ村と友好関係にあり、エルデネ村からの派遣団から粟島浦村も訪問してもらったところ、モンゴルは海がないので、海に囲まれた粟島浦村の体験が喜ばれたことから、これまでは弥彦村の小中学生だけ派遣していたが、今回初めて粟島浦村の中学生も一緒に派遣することにした。