三条信用金庫(白倉徳幸理事長・新潟県三条市旭町2)は28日、一部に店舗に軟骨伝導イヤホンを導入するのに伴って三条市に軟骨伝導イヤホン3台を三条市に寄付した。県内では金融機関としても自治体としても初めての軟骨伝導イヤホンの導入となった。
軟骨伝導イヤホンは、耳の周囲の軟骨に振動を与えて音を伝えるイヤホン。耳に軽く当てるだけで音が聞こえ、音もれしにくく、大声での会話も必要なくなる。一般の補聴器に比べて耳への負担が少なく、外耳道閉鎖症や小耳症の人にも使いやすい。
三条信用金庫や三条市が加盟する「よし仕事おこしネットワーク」の事務局を務める城南信用金庫(東京都)から情報提供を受けて、5台を導入し、26日に本店をはじめ5店舗に設置した。
城南信用金庫は、耳の不自由な人への接客を円滑にしようとことし5月から全国で初めて金融機関の窓口に軟骨伝導イヤホンの試験導入を進めている。
三条信用金庫では、店舗での導入にあわせて三条市に寄付しようとなった。三条市はこの日うちに三条庁舎の市民総合窓口と栄、下田のサービスセンターの窓口に1台ずつ設置した。
白倉理事長から軟骨伝導イヤホンを受け取った滝沢亮市長はさっそく試用。「すごいです。距離があっても相当マイク機能で良く聞こえます。穴がないので清潔に維持管理もしやすそう」と機能に感心し、寄付に感謝した。