新潟県警三条署と三条市防犯協会(会長・滝沢亮三条市長)は31日、5月から6月にかけて三条市内で特殊詐欺被害を未然防止した3件の金融機関職員や来店客に三条市長と田崎克則三条署長の連名の感謝状を贈った。
還付金詐欺被害の未然防止で第四北越銀行三条支店とJAえちご中越三条支店、オレオレ詐欺被害の未然防止で三条信用金庫本店の3件で3金融機関と職員3人、来店客3人に感謝状を贈った。
特殊詐欺被害の未然防止は、金融機関と職員が表彰されることが多いが今回、表彰された第四北越銀行三条支店とJAえちご中越三条支店は、来店客の気づきをきっかけに被害を阻止した。
■表彰された人
5月31日、来店客の吉田さんはATMを操作中、高齢女性が携帯電話で通話しながらATMを操作していたことから特殊詐欺を疑い、職員に知らせた。
連絡を受けた職員の大原さんは女性と電話を代わり、取り引き内容を確認して詐欺と確信し、通話を切った。その後、同僚の森田さんと一緒に女性から話を聞くと、すでに別の口座に現金を振り込んだことがわかったため、警察に通報し、送金停止手続きを行うなどして還付金詐欺の被害を未然に防止した。
■表彰された人
6月1日、来店客の松尾さんは、ATMの順番待ちをしていたところ、高齢女性が携帯電話で通話をしながら来店し、「振り込み」「暗証番号」などと話をしていたことから、特殊詐欺を疑った。
女性に声をかけると「大丈夫です」と言われたが、さらにATMを操作する音が聞こえたため、同じく順番待ちをしていた来店客の中澤さんとともに声をかけ、ATM画面の「取消ボタン」を押して操作を中断させ、職員に知らせた。
連絡を受けた職員は、女性から事情を聞くとともに警察に通報するなどし、還付金詐欺の被害を未然に防止した。
■表彰された人
6月5日、職員の石田さんは来店した高齢女性が100万円を引き出したい」と申し出たため、引き出し理由を聞くと、おいに「100万円を貸してくれたら150万円にして返すと言われた」などと話した。
特殊詐欺を疑い、女性を説得して警察に通報し、オレオレ詐欺の被害を未然に防止した。