三条市は全国4位の38.0度の猛暑から午後は一転、ゲリラ豪雨のような夕立 (2023.8.7)

7日の新潟県三条市は38.0度まで気温が上がり、全国で4番目の猛暑だった。また、5日連続の熱帯夜で猛暑日、この夏の最高気温を更新。午後はゲリラ豪雨のような夕立に見舞われた。

下田地区の雨雲と落雷

5日連続の熱帯夜と猛暑日、今夏最高を更新

明け方の最低気温は26.0度で5夜連続の熱帯夜。午後0時43分に最高の38.0度を観測し、5日連続の猛暑日。前日6日の36.1度を上回り、5日連続してこの夏最高を更新した。

北陸地方はフェーン現象で気温が上がり、全国最高は新潟市秋葉区の39.0度。三条市は全国4位の高温だった。

午後から猛烈な夕立で落雷と雨にあられやひょうがまじることも

一方、午後から燕三条地域などでは猛烈な夕立があった。三条市下田地区の山手では午後1時過ぎごろから雷が発生し、雨が降り始め、市街地からも太い雨柱が確認できた。

夕立前の青空とゴーヤ

しだいに市街地にも雨雲が広がり、午後2時ごろから風が強まったかと思うと雨が降り始め、すぐにバケツをひっくり返したような雨になった。雨にあられかひょうが混じることもあり、大荒れに。空は暗くなって車のヘッドライトが点灯し、視界が悪くなるほどの強い雨だった。

瞬間最大風速は18.1メートルを記録。雨は30分ほどで収まったが、午後3時からの1時間に43.0ミリの雨が降った。

道路は至るところが冠水し、三条市須頃や燕市井土巻のアンダーパスは浸水して通行止めになった。道路は至るところで冠水した。

燕三条駅前の信号機が停電し暗くなって車のヘッドライトが点灯、景色が雨でかすむ

停電発生で燕市は熱中症防止のため避難所開設の準備も

落雷が原因か各地で停電が発生。午後3時半現在では燕市約900戸、新潟市西蒲区約300戸、三条市約200戸の計1500戸で停電した。

燕市は主に分水地区の市街地が停電。エアコンが動かずに熱中症に危険があるため、燕市ではエアコンのある分水公民館と分水福祉会館で避難所を開設する準備を始めた。

燕三条駅前や国道8号の燕三条駅入口交差点の信号機が停電し、交通量の多い道路でもあり、車は速度を落として交差点を通過していた。警察官が交通誘導している交差点もあった。

県央大橋たもとの交差点で警察官が交通整理

雨で気温は一気に10度も下がる

また、雨が降ると25.1度まで一気に10度も気温が下がった。しかし雨がやむと何ごともなかったかのようにみるみる青空が広がり、再び30度を超えた。ただ熱帯夜を免れる可能性はありそうだ。

雨量を記録したのは7月19日18.0ミリ、20日0.5ミリを記録して以来18日ぶりだった。雨が降らず、日増しに最高気温が上がっていく酷暑にひと雨ほしいと話す人が多かったが、こんなに強くなくても言いたくなるくらいびっくりするような夕立だった。