JAえちご中越管内の南蒲地区、三条市と加茂市の果樹栽培農家を会員とする「天果糖逸(てんかとういつ)出荷販売協議会」(金子千浩協議会長)では、特産のナシの出荷が本格化。6日には早生品種「幸水(こうすい)」の出荷を始めた。
ことしは春先の気温が高く、過去最も早く開花。出荷も例年より1週間ほど早まった。6月、7月に適度な雨を受け、梅雨明け後は日照量が多かったため、糖度が高く、みずみずしいナシに仕上がっている。
天果糖逸出荷販売協議会では、約280人が120ヘクタールでナシを栽培している。「幸水」のあとは「豊水(ほうすい)」、「あさづき」、「新高(にいたか)」、「新興(しんこう)」と品種をリレーして続き、11月上旬までに平年並みの約2,600トンの出荷を見込んでいる。
収穫されたナシはJA大島選果場(三条市)とJA須田選果場(加茂市)に持ち込まれ、大きさや見た目、糖度などで選別し、県内4市場、県外5市場に出荷する。
天果糖逸出荷販売協議会の日本なし部会長の渡邉和実さん(64)と副部会長の野崎陽大さん(39)は、「最近は雨が少ないので水を貯めようとして内側からうるおうようなナシになっている。小ぶりで凝縮した感じ」と誇る。
また、ナシをカットしてマヨネーズと粗挽きコショウであえただけの、つまみにもなる食べ方を勧めている。