新潟県弥彦村・弥彦神社の相撲場で17日、大相撲・伊勢ヶ浜部屋の横綱、照ノ冨士による土俵入りが行われ、集まった千人近い相撲ファンを魅了した。
2015年、弥彦神社に御遷座100年記念事業の相撲場が完成。その記念で当時の伊勢ヶ浜部屋の横綱、日馬富士がこけらと落としともいえる奉納土俵入りを行った。
以来、伊勢ヶ浜部屋は毎年、弥彦村で夏合宿を行い、弥彦村は日馬富士の出身地のモンゴル・エルデネ村と交流を図るなど、縁を大切に関係を深めている。
感染禍では夏合宿も休んでいた。その間の2021年に照ノ冨士は第73代横綱に。感染禍も収まり、日馬富士に続いての奉納土俵入りとなった。
公開けいこ、子ども相撲、髪結実演、太鼓に続いて化粧まわしをつけた照ノ冨士が土俵へ。不知火(しらぬい)型の土俵入を披露した。
しこを踏むたびに会場から「よいしょー!」の大きなかけ声や「照ノ冨士!」、「日本一!」という声が上がった。照ノ冨士が初めて弥彦村に来たときは大関で、「昔と全然、違う人になった」と横綱の風格に感心していた。