創立150年となった今年度で廃校になる新潟県燕市立松長小学校で20日、創立150周年閉校記念祭「まつなが夏まつり」が開かれ、想定以上の人出で大にぎわいだった。
松長小は来春、小中川小に統合されて廃校になる。地域のコミュニティーの核でもある小学校がなくなっても続くイベントになることも期待して、地域をあげて初めての松長地区の「まつなが夏まつり」が開かれた。
毎年、夏まつりを開いている燕市吉田地区の粟生津地区と吉田北地区に話を聞きに行って学び、両地区の夏まつりのいいとこ取りをしたような内容で企画した。
オープニングは、松長小吹奏楽部の合奏。2020年で小学校の課外活動がなくなり、松長小の吹奏楽部もなくなったが、児童と卒業生で編成して文化祭と閉校記念式典で復活させようと8カ月前から練習した。
今回はそれに先立っての練習の成果のお披露目。児童20数人と卒業生を含め団員は30人余りの楽団。「ファンファーレ」、「こんにちはトランペット」、「カエルのうた」の3曲を演奏した。アンコールの拍手もあり、「こんにちはトランペット」をもう一度、演奏し、大成功だった。
このあとも、よさこい演舞、ヒップホップダンス、ヨッチョレ、ファミリーカラオケ大会、ちびっこゲーム大会と続き、仕掛け花火でフィナーレを飾った。
あわせて校舎を一般に開放した。にぎやかなグラウンドとは対照的にそのにぎやかな音が遠くに聞こえるひっそりとした校舎。卒業生がぽつぽつと訪れ、懐かしい教室の気配や備品を味わい深く眺め、時間を巻き戻してしみじみしていた。