全国では熱中症で子どもが死亡する事故が発生するなど記録的な猛暑が続くなか、新潟県三条市の教育委員会では2学期の始業を前に市内小中学校の学校長あてに熱中症対策を求める通知をした。児童生徒の登下校中の日傘の使用を認め、下校時刻を遅らせることも選択肢のひとつとするなどの対応を求めた。
三条市内の小中学校では、23日から学校ごとに順に2学期がスタートしている。8月も下旬になれば猛暑のピークを過ぎているのがふつうだが、ことしはいっこうに衰える気配がなく連日、暑さ指数は「危険」とされる31以上に達し、県は熱中症警戒アラートを発している。
このため三条市教委では熱中症対策を講じるよう21日、各学校に通知した。体育祭の練習や部活動は暑さ指数などを考慮して中止したり、涼しい午前中に行ったり、休憩時間を確保したりして児童生徒に無理をさせないよう求めた。
休み時間も体の負担にならないよう指導し、登下校時の帽子の着用を勧め、日傘を使っても構わない。登下校中の水筒の利用は安全に立ち止まる。
下校時刻を遅らせて涼しい部屋に児童生徒を留め置くことも選択肢のひとつとするなど、十分な対応を求めた。
23日が2学期が始まった一ノ木戸小学校と第二中学校は、この日は午前だけの授業だったが、第二中学校は午後からの部活動を中止した。