新潟県三条市の友好都市の中国湖北省・鄂州(がくしゅう)市は、23日から25日まで三条市を行政代表団を派遣し、最終日の25日は三条市教育委員会と鄂州市教育局は、教育活動における交流と協力協定締結に関する覚書を交わした。鄂州市教育局側は姉妹校の提携にも期待した。
この日は嵐南小学校と第一中学校との一体校の三条嵐南学園の設備や授業のようすを視察したあと、三条市教委は高橋誠一郎教育長と鄂州市人民政府教育局の範玉嬌(ハンギョクキョウ)局長が覚書に署名した。
覚書では両市の友好と相互理解を深め、教育活動の向上のための交流、協力関係の構築を目的に将来、協定を締結することを確認。協定の内容については交流と協力の目的、内容と実施、協定にかかる期間などを定めるものとし、今後、両市で協議して決定する。
覚書は三条市教委は高橋誠一郎教育長、鄂州市人民政府教育局は「互いに生徒や先生の交流に期待している」と話した。これまで三条市が小中学生を鄂州市へ派遣したときは鄂州市呉都中学を訪問しておりい、呉都中から三条市への派遣した生徒14人も嵐南学園を訪問して主に文化交流を行っている。
また、嵐南学園視察後の鄂州市行政代表団の質問は、カリキュラムを誰が定めているのいあ、日本の道徳教育のあり方、体育の授業で保護者からの叱責はないのか、各学校を評価するシステムはないのか、話を聞かない子どもにはどう対応しているのか、スマートフォンは学校に持ち込めるのかなど、きりがなく、15分ほど延長して時間いっぱいで打ち切った。
鄂州市行政代表団の視察の熱心な姿勢がよくわかり、同時に鄂州市の中学校の教育現場が抱える問題も垣間見えた。