燕市産業史料館では、18日まで開いている「クプルムの花嫁のセカイ展〜おかわり〜」の最後の関連イベントとして、10日(日)午後2時から燕市・戸隠神社の春季祭礼で披露される万灯の実演を行う。
春季祭礼では、木場小路万灯組と横町万灯保存会の2つの万灯組が万灯を出して氏子町内を回る。それぞれ12人の小学生の踊り子が「伊勢音頭」にあわせた踊りを門付けし、通りや戸隠神社で踊る。
万灯の踊りは年に一度、春季祭礼でしか行われない。祭礼ではかつて両万灯組が接近してけんかになったこともあり、両万灯の間には超えてはならない境界としてサカキを置くのが習わしだ。
その2つの万灯組が同じ場所で踊るの極めて珍しく、貴重な機会になる。舞台は燕市産業史料館の屋外交流広場で、雨なら体験工房館に移して行う。
燕市産業史料館では開館50周年を記念して、2020年から漫画誌『ハルタ』(KADOKAWA刊)に連載されている燕市を舞台にした鎚起銅器職人が主人公の漫画『クプルムの花嫁』の企画展「クプルムの花嫁のセカイ展〜おかわり〜」を開いている。
関連イベントとしてこれまで錦銅を使ったアクセサリー製作体験、鎚起銅器のコップ製作体験、トークイベント、特別ツアーなどを行い、その最後を飾るのが万灯実演になる。
『クプルムの花嫁』の4巻に主人公のヒロインの「しいな」が万灯の踊り子になった回想シーンが描かれていることから、万灯を披露してもらうことにした。また、会場ではエンドレスで万灯の動画も上映している。
万灯の見学には入館料が必要。おとな400円、小中高100円。問い合わせは燕市産業史料館(0256-63-7666)。