10月26日から29日までの4日間、新潟県燕三条地域の名だたる工場を開放するイベント「燕三条 工場の祭典」が開かれるが、ことしは運営組織が変わったのに伴い、これまで10年間、慣れ親しんだピンクストライプが消えることになったが、思いがけない所でピンクストライプを見かけた。
Facebookを見ていると、青空をバックにピンクストライプののぼり旗がたなびく画像が目に入った。先に「燕三条 工場の祭典」の祭典の記者会見で、ことしはピンクストライプが消えることが明らかになったばかりだったので一瞬、過去の「燕三条 工場の祭典」の写真かと思った。
文字を追うと、岡山県倉敷市に本社を置くカモ井加工紙株式会社が製造するマスキングテープ「mt(エムティー)」のFacebookページの投稿だった。「燕三条 工場の祭典」では、ピンクストライプをポスターやリーフレットなど広報媒体にデザインしたほか、参加工場は「mt」のマスキングテープではないが、ピンク色のマスキングテープを使って各工場にピンクストライプやサインを表示した。
マスキングテープの「mt」が、マスキングテープを使ったデザインとしてピンクストライプを使うのは、決して不自然ではない。
さらにおもしいのは、この投稿が7日から開かれる「mt factory tour」についての内容であること。工場を見学などをしてもらう年に一度のイベントとある。工場見学でピンクストライプとなると、いやでも「燕三条 工場の祭典」と重なる。
ただ、「mt factory tour」がことしで12回目になり、「燕三条 工場の祭典」より歴史が長い。また、「mt factory tour」はイベントのデザインに全面的にピンクストライプを使うわけではないようで、たまたまこののぼり旗がピンクストライプだったのかもしれない。
ピンクストライプは好き嫌いがはっきりしがちだったが、「燕三条 工場の祭典」と言えばまずピンクストライプをイメージする人も多い。ことしの「燕三条 工場の祭典」ではピンクストライプが見られないことを寂しく感じている人は、思い切って倉敷市へ足を運んで見てもいいかもしれない。
カモ井加工紙は過去に三条ものづくり学校で「mt」を販売し、「三条金物」や燕三条地域の「ものづくり」をテーマにしたご当地テープを販売した経緯もあり、親しみを感じている。日帰り圏内ならぜひ足を運んでみたいところだった。