迫真の強盗の演技に圧倒されて思った通りの行動は難しい (2023.9.8)

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新潟県労働金庫燕南支店で模擬強盗訓練

新潟県警燕署(清水文宏署長)は8日、新潟県労働金庫燕南支店(飯高利史支店長・燕市井土巻)で模擬強盗訓練を行い、警察官が強盗役を演じて職員の対応を訓練した。

新潟県労働金庫燕支店で模擬強盗訓練
新潟県労働金庫燕支店で模擬強盗訓練

黒い上下の服を着た強盗役の警察官は、店内に入ると刃物を突き出して「金を出せ!金!」と大きな声で窓口の職員を脅した。バンバンと大きな音を立ててカウンターをたたき、さらに黒いバッグに入れたガソリンに火を着けるぞと絶叫。「ぜってー動くんじゃねーぞ!」、「そこ!手を動かすんじゃねーぞ!」とあおり、職員から金を受け取って逃走した。

この間、わずか1分足らず。店内には複数の非常通報装置が設置されているが、6人の職員のうち装置を押すことができたのは飯高店長1人だけだった。役割分担で犯人を追いかける役割だった職員はすっかり追いかけるのを忘れるなど、強盗役の迫真の演技に圧倒されあっけにとられたようすだった。

窓口で対応した女性職員は「頭のなかでこうやるんだよと思っていても、すごい迫力で来て何もできなかった。いい経験をさせてもらいました」と話していた。


飯高支店長は、訓練前に新潟県労働金庫の防犯要領が犯人を「待たせる」から「落ち着かせる」に代わり、人命第一で「訓練は本番のように、本番は訓練のように」と職員に話した。

特殊詐欺被害防止訓練
特殊詐欺被害防止訓練

訓練後は「思ったより皆さんできなかった。本番はもっと緊張した大変な修羅場になると思う。想像を働かせていつでも対応できるようにしなければならない」と気を引き締めた。

燕署生活安全課の長井篤課長は、非常通報装置は「ひとり押したじゃなくてバンバン可能な限り押せる人は押して」と求めた。職員の役割分担が決まっていてもその時々で人員の構成が異なるので「臨機応変に対応してほしい」とし、「まずは起こさせないのが大事。犯罪が置きにくい店舗づくりや見回りもしっかりやっていただきたい」と求めた。

県内では近年、新型ウイルス感染防止のため金融機関での模擬強盗訓練は行われていなかった。


昨年、県内では金融機関の強盗が1件のほか、コンビニ店とホームセンターで1件ずつの3件の強盗事件があった。全国では昨年17件の金融機関の強盗事件があり、うち12件が刃物を持っていた。ことしも8月までに発生した8件のうち7件が刃物を持っていた。

今度は警察官が被害者役となり、特殊詐欺被害防止訓練も行った。オレオレ詐欺で息子をかたる犯人にだまされて150万円を貯金からおろそうとする高齢者を職員が思いとどまらせて警察に連絡するまでや、電話をしながら用紙に記入する人に声をかける訓練も行った。


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