NTT東日本新潟支店(徳山隆太郎支店長)と三条市立大学(アハメド・シャハリアル学長)は13日、産学連携推進に関する協定を結んだ。NTT東日本がもつ最先端の情報通信技術の強みと、三条市立大学がもつ実学的な教育や地域企業との密接な連携という強みを生かし、人材の育成や産業の活性化、ブランド力の向上など、燕三条エリアのサスティナビリティー実現を目指す。
連携事項は大きく3つ。知的資源、人的資源と物的資源の活用、地域循環型社会の実現に向けた研究開発とデジタル人材の育成、研究開発と実用化にかかる地域企業との連携。具体的な施策は両者が定期的に集まり、検討を重ねて実行につなげる。NTT東日本新潟支店が大学と単独と連携協定を結ぶのはこれが2例目となった。
13日は午後1時から三条市立大学で協定式を行い、シャハリアル理事長と徳山支店長が協定書に署名した。徳山支店長はあいさつで理工学系の教育の重要さを話し、三条市立大学との連携で新しいイノベーションが生まれることを願った。
一方でシャハリアル学長の人柄や思いに「非常に共感した」と述べた。「最初に会ったときから考えてることは同じで、決まったことをやっていくのではなく、いろいろなものをチャレンジして、生み出していくこと。元々、こちらの開学の精神だと思うが、そこに共鳴したので、単なるNTTと大学の協定というよりも、シャハリアル先生と私の人のつながり、共感したという部分も、もうひとつプラスであり、より良いものがたくさんできてくると思う」とシャハリアル学長にほれ込んでいた。
シャハリアル学長は今回の協定で「新しい価値を見いだしたい」とし、「大学とのつながりを通じてNTT東日本の潜在的な可能性をさらに引き出していきたいし、それが未来をつくる新しい人材をつくる、新しいイノベーションを生み出すと思っているので、そこにチャレンジしてみたい」と未来を語った。