新潟県三条市の古くからある繁華街「本寺小路」を飲み歩いて夜のまちの元気を取り戻してもらおうと14日、初めて「三条まんなか夜のオリエンテーリング」が開かれた。
「夜オリ」とも呼ばれて数十年前から全国各地で民主商工会が主体となって行われているイベント。参加費1人3,000円で本寺小路かいわいにある7店のうち1人が好きな3店で各店が用意した酒やつまみを味わってもらった。
三条民主商工会(坂井鉄雄会長)を中心に「三条まんなか夜オリ実行委員会」(実行委員長・佐藤豊副会長)を組織して主催。参加は目標30人のところ28人が参加し、ほとんどが民商の会員で、年配の人が多かった。
三条別院境内に集合して夜のオリエンテーリングがスタート。参加者はそれぞれお目当ての店に向かった。行ったことのない店を利用する人が多かった。バー「日曜から夜ふかし」を訪れた参加者は「ここはどういう形態のお店なんですか?」と質問したり、「こういうところに来ると不思議とウイスキーが飲みたくなる」と未知の店を開拓していた。
「日曜から夜ふかし」の店主、倉茂卓史さん(43)は「今まで感染防止で何もできなかった。イベントで人が出るのには賛否両論あるだろうが、もうけより協賛のつもりで赤字覚悟でやらせてもらっている」と夜オリを歓迎していた。
以前は三条のまちで、はしご酒を楽しめる「さんじょうバル街」が行われていた。佐藤豊実行委員長(46)=西方建築店=は、「バル街の代わりになるようなイベントで飲食店を支援したいと思った」言う。
「ほかの地域の夜オリを参考にしながら徐々に規模を拡大して何十年も先も続けていきたい」と願っていた。