新潟県田上町の夜を竹あかりで彩ることしで2年目のアートプロジェクト「たがみバンブーブー」が開幕した16日夜、「道の駅たがみ」(田上町原ヶ崎新田)でオープニングイベント「良宵(よいよい)たがみ」が開かれ、昨年を上回るほどの大勢の来場者でにぎわった。
田上町政50周年記念事業として田上町の夏まつり「田上団九郎まつり」も兼ねて開かれた。カウントダウンで竹あかりの点灯式を行って開会。飲食を提供する10店ほどが店開きし、ハンドメイド作品の販売にキッチンカー、eスポーツ、音楽やDJなどでにぎやかな会場を演出した。
なかでも活躍したのが田上中学校3。田上に伝わる「団九郎伝説」にちなんで3年生が考案した「団九郎パフェ」や新津名物の「御菓子司 羽入」の三色だんごとコラボレーションした「だんくろうの3色だんご」、マグカップ「マグろう」などを販売した。
一方で「田上中プレゼンツSHOW TIME」を披露。絵も描いた団九郎伝説の朗読や田上甚句の演奏や踊りなどを披露した。家族の見学も多く会場を盛り上げた。
続いてロックバンド「Hi-STANDARD」(ハイスタ)のボーカルでベースの難波章浩さんがスペシャルトークショーを行った。難波さんの父は田上町出身で上京してから結婚。難波さんは東京・中野で生まれたが、田上小学校に1年生の始まりから2年生の途中まで通ったことを話した。
昨年、難波さんはクラウドファンディングを使ってラーメン店「なみ福」をオープンさせている。「田上はルーツと言ってもいい」、「僕、地域っていう意味ではもちろん新潟を愛してるし、なぜ東京で生まれていながら新潟出身って言ってるかっていうと、本当にこの土地、新潟、田上に恩返しがしたい」と熱く新潟愛を語った。
トークの最後ではギターの弾き語りも披露した。集まった約300人のファンは思いがけないプレゼントに熱狂。「来て良かった!」と感激し、トーク後は難波さんと一緒に写真を撮ったりサインしてもらったりと大喜びだった。
フィナーレは特大ドラゴン花火で締めくくった。たがみバンブーブーは始まったばかり。10月15日までの1カ月間、見学が有料の「たがみバンブーブー竹林」と「椿寿荘」をはじめ、無料で見学できる「道の駅たがみ」と湯田上温泉の4つの宿泊施設を毎晩、竹あかりが彩る。